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勉強の仕方―頭がよくなる秘密 2000/祥伝社黄金文庫 米長邦雄・羽生善治 若手天才棋士・羽生善治と,50歳にして名人という偉業を成し遂げた棋士・米長邦雄の対談集をまとめたもの. 単著で自分の思いを一心に書き連ねるのとは違って,こういう座談会形式だと本人があたりまえだと思っているけれども他人から見ると違うなぁというか,さすがだなぁっと感じる部分に触れられていたりして面白いですね. 二人は一貫して,将棋の話をしている. 冒頭少し宗教というか,オウム真理教にまつわる社会の風潮に触れてはいますが,だいたいにおいて将棋の話に終始している.それでも将棋と縁のない私たちにとっても,含蓄のあるさまざまな生きるヒントが隠されているところがなんとも興味深いところですね. 一つ所を深めれば深めるほど,逆にそれが普遍的なものを照らす. 将棋の勉強法について語っているんだけれども,その中に世間に生きる私たちにとっての勉強法が示されている.ほんと.おもしろい. この勉強法に関しては,年齢によって勉強の仕方が違うという趣旨のことを話す第三章がもっとも面白かったです. でも読んでいて一番印象にのこるのが,米長氏の腰の低さというか謙虚さでした. ずいぶんと年の離れた羽生氏のことを”先生”といい,その実力を惜しげもなく認める.そして彼から多くを吸収しようとするその姿勢になんともいえない感銘を受けました. 「勉強のコツ」とかいう安っぽいHow to本を読むよりも,この本を読む方がよっぽど役に立つと思います.学生さんなんかに読んでみることを薦めますね.
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