原稿用紙10枚を書く力

原稿用紙10枚を書く力
齋藤 孝
2003 大和書房


膨大な数のWebサイト,そして急速に増えるブログ.
一般の人でも”書く”機会が増えてきた昨今.

私もいわば”書く”商売.人に”読まれる”文章を書く力をつけたいモノです.そこで手に取ったのがコレ.

書く力を養うには,読書力と考える訓練が必要であると説く.

良い文章を書くためには,多くの読書が必要であることは,従来から言い尽くされていること.
しかし,彼は,とくに”書くための読書術”が必要であるという.
全般的な印象に陥りがちな読書ではなく,作者が意図したポイントを巧みに抜き出すための読書術.
それは考える力と結びつく.
キーワード・キーセンテンスからつながりを見つけ出す力.
文章のオリジナリティは,文体・表現の中にあるのではなく,ポイントのつながりの中にあるとするからこその,考える力=すなわち構成力だ.

そして,彼はもう一つ大切なことを説く.

それは『文章の身体性』.

身体論を得意とする彼ならではの表現だ.
文章の身体性とはすなわち,著者・読者の立ち位置を明確にするということ.
それに加え,つねに主観と客観を行き来できる力であるとする.

なるほど.”読書はスポーツだ!”と言い切る彼独特の発想だ.

読書力,考える力,そして文章の身体性がそなわった書き手による文章には,つねに”気づき”がある.それこそがめざす文章だとまとめている.

多くの”気づき”を与えてくれた本書は,私にとってとても意味のある良い本でした.

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