希望のニート

希望のニート 現場からのメッセージ
2005/東洋経済  二神能基


NEET:Not in Education, Employment or Training
     (学業にも,職業にも,職業訓練にもついていない人たち)
1997年にイギリスで誕生した言葉が,いま日本で吹き荒れている.

不良・引きこもり・パラサイト・フリーター・・・若者をとりまく言葉は,なにかと浮かんでくる.
しかし時の流れと共に,これらの言葉には収まらない若者達が,また現れてくる.
そういうときに,どう捉えて良いかわからない若者達を,とりあえず「ニート」とラベル付けしてしまっているところはないか?

そういう謝った認識に振り回され始めた若者達もいて,そこに本書は一石を投じようとしている.

本書は,子ども達の問題というよりむしろ,彼らをとりまく社会の問題なのだと言及している.

“やりたいこと”を見つけろというわりには,自分たちがやりたいことをやっていない親.
「自分らしさ」のない人が,「自分らしさ」をもとめる矛盾と疲労感.
仕事の意味を考え始めている若者に,単純労働を強いる社会.
経済至上主義,「勝ち組」「負け組」という枠組み・・・

もっと人間に優しい社会が必要なのだと訴える.
みんなが同じ生き方を強いられる必要はない.

人間の数だけ生き方と仕事があるとうことを,子どもに実感してもらうと同時に,私たち自信もきちんと認識することの大切さ.

日頃,若者達と多くの時間を過ごしている筆者が,実感として感じていることがあふれている.

彼らの存在が社会に問いかけている問題を,考えるきっかけになる良い本だと思います.


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