脳と仮想

脳と仮想
2004/新潮社 茂木健一郎


“サンタクロースはいるの?”っという女の子の問いかけから始まる我々の意識・仮想・現実etcに関する本.

小さな頭蓋骨の中に納められたほんの1リットル足らずの物質としての脳が,どうして無限に広がる宇宙を想像できるのか?
客観的に見たら単なる物質でしかない脳に,なぜ意識が宿るのか?

科学的立場をとればとるほど,その存在を認められなくなるはずの私たちの意識は,しかし決してその存在を否定することの出来ない唯一のもの.そう「我考えるゆえに,我あり」なのである.

生きるために我々は仮想せざるを得ない.科学的立場もじつは仮想でしかない.もはや現実と称しているものさえも仮想なくして,存在し得ない.しかしそこに存在する確かな質感=クオリア.

このクオリアにいたったときに見えてくる私たちの宿命.

まさしく質感を持って語られる言葉の数々に,打ちのめされる感覚を味合わされる.
下手な道徳本を読むよりも,より真摯に生きることの尊厳を感じられる本ではないでしょうか.

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