否定学のすすめ

否定学のすすめ―エジソンかアインシュタインになってみないか
2002/プレジデント社 浦壁伸周


正直なところ失敗学の文脈で読み始めたのですが・・・
実は科学哲学の文脈であったことに途中で気がつきながらも,面白く読み進むことが出来ました.

“創造は否定に始まる”とはよく言われることでありますが,
私の興味を引いたのは,たとえばコペルニクスの地動説には,それに先攻するパラダイムが存在していたと言うこと,たとえばニュートンの万有引力,たとえばアダム・スミスの国富論・神の見えざる手,これらにも先攻するパラダイムが存在していたということ.

すなわち“発見”というものは,二次元構造なのであるということ.

ここから著者のユニークな思考が展開していく.とくに興味深かったのは,第4章.

二次元構造は,キリスト教社会のもつ特性であり,それゆえにキリスト教社会では“創造性”が高いこと.
一方で,日本人は思想が一次元構造であり,「移し」を得意とするが,“創造”を苦手とすること.
これらはそれぞれの生存環境が産み出した思想構造である.

だからといって甘んじてはいけない.「移し」きった日本は,新しい思考法を身につけて“創造”していかなければならないと説く.

インスパイアされるものも多く,めずらしく時間をかけて,じっくりと読み進めました.
なかなか知的興味をくすぐる本です.みなさんもいかがでしょうか?

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのトラックバック