水の世界地図

水の世界地図
2006/丸善 沖 大幹:監修 沖 明:訳



本書は,「The Atlas of WATER :Mapping The World's Most Critical Resource」
という英語の本を,日本の水文学分野,若手研究者のトップである東京大学助教授,沖氏監修のもと和訳されたものである.


沖氏が“あとがき”に述べられているとおり,本書のような形で世界の水問題を概観でき,ビジュアルに見やすくまとめられた本は,他に類を見ません.
とくに和書では,これ以外にないでしょう.
ですから,私も発刊の情報に触れて,すぐさま購入しました.


読んだ感想は,ホントそのまま沖氏の“あとがき”の通りで,あらためてココに記すようなこともないのです.


まぁ,それではこのレビューを読むのもつまらないので,少しまとめておきますと・・・


まず本書は,全体的に自然保護運動側の視点で,世界の水問題を扱っています.
ですから,水に関わるマイナス面が強調され,世界の現状を憂う形になっています.
ただ,憂いの度合いの大小があるにしろ,世界の水問題の現状を,わかりやすく取り扱ってるのは確かです.
これを見ると,水というものが人間生活に実に広範囲に関わっているのかが,実感することができます.飲料水,食料のための水,工業用水,衛生問題,エネルギー,洪水,ビジネスetc.


でも,ここに出てくる数字を鵜呑みにしてはいけません.
本書でも述べられるとおり,水を量的に把握することは,非常に困難です.
それでも,なんとか数字にまとめようとする努力の果てに得られた数字です.
細かい数字のあれこれよりも,むしろ,国による,地域による相対的な違いの方に,意識を向けましょう.


序章と,各章の冒頭に述べられている事象を読むだけで,事の問題をよりよく理解することが出来るでしょう.


できれば,それに加え沖氏のあとがきをきちんと読むこと.
それによって何とか,水問題に触れる際のバランス感覚を得ることができると思います.


この本はいずれ,水に関わる学生さんにとっての必読の書となるでしょう.
私も常に手元に置いて,授業などで積極的に利用していきたいと思います.



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