国民のための百姓学

国民のための百姓学
2005/家の光協会 宇根豊




頑固に農業に携わる百姓が,もっとよく慣れ!っと一生懸命に叫びあげる.

そんな印象をもった.


若い頃は,こういう本をいろいろ読んだ.
そして,真に受けたものだった.

いま,読んでみると・・・
ただ,ただ,支離滅裂だ.

「科学」的,「近代」的であるものを,とにかく悪いもの,異常なものとして捉え,乱暴な論理・言葉で,弱点を述べ,科学的でないものを大事にしろと訴える.

権威的なものに拒否反応を示しつつも,科学より,近代よりだった人が,非科学,非近代的になることを熱狂的に喜び,神聖視する.

著者自身が県庁を退職し,農業へ転向.そうして近代的であるものを理解したうえで,非近代へと変える姿勢を前面に出す.

科学的であることを拒否しながら,科学的なデータを引用し,また著者自ら調査した“データ”で,農業とその周辺事象の正当性を訴える.


それでも第6章くらし・政治で,述べられる農業に携わるものだからいえる事柄には,耳を傾ける価値がある.
すべては,ここから発せられる想いなのだろう.


この本の中に漂う雰囲気.こういう感覚がいま多くの人々の中で捉えられている農業・農政・農学の実態なんだろうなぁ~っと感じることができる.
そう捉えると,私たちが取り組まなければいけないことが多くあるように思う.そういった本でした.




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