科学の考え方・学び方

科学の考え方・学び方
1996/岩波ジュニア新書 池内 了著



理論物理学者池内氏が,子ども向けに“科学”を解説した本.

やや古いが非常に示唆に富む内容だと思う.
とくに二章の「科学の考え方」は,私自身科学を再考するのにもってこいの文章であるほか,エセ科学との違いを明確に記述していたりして面白い..
それに,三章の「科学はどのように生まれたのか」も優しく,要点を押さえて書かれていて,誰かに紹介する際には,私も積極的に引用させてもらいたいと思うほどの文章になっている.

書かれた時期が,オーム真理教の事件,阪神・淡路大震災が発生し,地球温暖化が危惧されはじめたときであることと,子どもに向けた本であることから,“科学”そのものが悪いわけではなく,それに携わる人・科学者の意識・倫理と,それを政治的に利用しようとする国や組織の関わり方が問題なのだと,再三述べている.

“ジュニア”新書ではあるが,むしろ大学生に読ませたい文章が沢山ちりばめられた良い本でした.




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