なぜ人はニセ科学を信じるのかⅡ

なぜ人はニセ科学を信じるのか〈2〉歪曲をたくらむ人々
2003/早川書房 マイクル・シャーマー著 岡田靖史訳



同名タイトルのⅠ同様にエセ科学について懐疑主義の立場から抱えた本ですが,このⅡでは進化論とホロコースト否定論,そしてインテリジェント・デザインに的を絞って語られています.

日本ではなじみの薄いこれらの論争.
とくに進化論とインテリジェント・デザインにおけるアメリカ社会の反応には,私たちの社会にはあまりない“信仰”というものがもつ強さを感じます.

日本に多い新興宗教や占い,心霊等といった安易なエセ科学とは違う人間存在の捉え方に一石を投じるような長い時間をかけた議論.
ときに無情な現実を浮き彫りにさせる科学を受け入れがたい,人間の心の弱さ故に,決して終わることのない議論なんだなとあらためて感じました.

「現実世界を考察するすべての科学は,素朴で無垢-そしてそれでもなお,人間にとって何よりも大切なものだということだ.」というアインシュタインの言葉を噛みしめたい.そんな本でした.



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