あたりまえだけど,とても大切なこと

あたりまえだけど、とても大切なこと―子どものためのルールブック
2004/草思社 ロン・クラーク 亀井よし子訳



学校教育の現場で,子どもにどう“しつけ”るか.
これは簡単なようでいてとても難しい.

本来,“しつけ”は家庭で担われていたものであるが,どうやら十分機能していないと感じざるを得ない.そこで,その役目を学校が引き受けつつあるのだが,これがなかなか難しい.
本書は,そういう現状の中で子どもをしつけるための指針と要点をまとめたルール集である.

明文化されているのは,どれもごくごくあたりまえのことばかり.
・相手の目を見て話そう
・勝っても自慢しない,負けても起こったりしない
・先生に挨拶しよう
・お客様を歓迎しよう
・つぎの人のためにドアを押さえていよう etc
しかし,思い出して欲しい.
何事においてもまずはじめは,事細かに説明し示さなければ習得できるはずもない,ということを.周りに常にその模範を示す優れた家族・大人に恵まれていれば別であるが・・・.

こういうあたりまえのことが,なんの苦もなくできるようになるには,訓練(・・という言い方が嫌ならば,繰り返し練習)をしておかなければ,できるはずがない.

マニュアル化されたこういうルールに嫌悪感をもつのも理解できる.
でも,それは自然なしつけ学習に有効な「周りに常にその模範を示す優れた家族・大人」というシステムが機能していれば・・でしょう.
こういうしつけに触れることができなかった子どもというのは,裏を返せば,身につけておけば,もしかしたら社会のある時点で「損」をせずに済んだかも知れないチャンスを奪うことにはならないだろうか.


さて,この「あたりまえ」を「大人」であるところのあなた自身はどれぐらい実践できているでしょうか?自分自身が「社会のしつけシステム」の一部として十分に機能できる性能を持っているでしょうか?そういうことも問われている本だと思います.







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