水を嵩む

水を嵩む―地球温暖化のもとでの水資源開発
2005/文芸社 藤井利治



20年間,福岡市水道局で勤務してきた技術者である著者が,水への思いを綴った本.

福岡市といえば,1978年に「福岡砂漠」といわれるほどの大渇水を経験.
その後も1994年に再び渇水に見舞われた経験を持つ都市.

水の技術者にとってもっとも深刻な事態「渇水」を2度にわたって経験してきた経験から,市民の節水意識がダムを築くのと同じ効果があることを実感を伴って語る.

そのほか,地球温暖化が懸念される今後に置いて,森林の適切な保全を訴えることで水源を確保しようとする意識=「環境を育む涵養ダム」を第二章で,様々な水資源の効率的な利用を促す手段や,安定供給を保証する手段を連携させることで,利水安全度を上げていく意識=「連携で嵩む貯留ダム」を第三章で述べている.

しかし,残念ながら第二章・第三章はこれまでに公表された行政資料などを整理しなおしただけっといった印象が強い.硬い専門用語,数字の羅列が多く,悪く言えば“お役所的”な文章で,非常に読みにくい.


本書は第一章にこそ,福岡における渇水の経験と,その後の具体的な節水対策が現場で携わってきた技術者としての筆者の生の声があり,一読に値する価値を与えいていると思います.





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