公教育の未来

公教育の未来
2005/ベネッセコーポレーション 藤原和博




リクルートのトップセールスマンだった藤原氏.
そんな彼が杉並区の和田中学校へ民間出身の校長先生として赴任.
多くの反発の中で,数々の改革を行い,いまや世の注目を一身に集める公立中学校に仕上げた.

その藤原校長が「日本の教育への提言」としてまとめた論文と,和田中学校での取り組み,とくに「よのなか科」という授業を通しての取り組みをまとめたのが本書である.

本書の帯に塩野七生氏がこう書いている.
「どこに出しても不足はない,これのみでもう自己完結的な論考」

まさしくその通り.昨今とりだたされる教育環境の問題の要因がほぼここに記されている.しかも,素晴らしいのは「論評」「批判」「提言」するだけではなく,自ら教育現場に降りて改革を実行していること.だから,余計に重みがある.

我々が考え・実践していかなければいけないのは,多くの日本人が経験した「成長社会」の教育ではなく,いまだ誰も経験していない「成熟社会」の教育なのである.そのことの重みを考える十分なきっかけと材料を与える本です.ぜひ,多くの方に読んでもらいたいですね.




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