西暦2050年の日本人へのメッセージ

西暦2050年の日本人へのメッセージ―財界トップリーダー45人の書簡

2000/日東印刷 西暦2050年委員会



新しい千年期を迎えた2000年.
この手の記念出版は,当時世にあふれていましたね.

本書は,“当時の”経済界のトップたち45人がそれぞれ「2050年の日本人へ」というテーマでつづったエッセイが収録されています.

この“当時の”というところがちょっとミソで,2007年の現在,すでに倒産や不祥事により財界を去っている人もいるところがなかなか興味深い.一寸先は闇とはよく言ったものですね.

栄枯盛衰の激しい世界で,2000年当時にちょうどその頂に立つことができた人たちが,語るものは多彩です.自らの前50年の経験を語る人,業界の未来を見据えようとする人,文明など人類の大きな流れの中で語る人,ほんと様々です.

そんな中で私の目を引いたのは,次の2つのエッセイでした.
1つめは,住友化学工業株式会社社長・香西昭夫氏が書いた「世界人として生きよう」の冒頭部分.香西氏はこういいます.
「2050年は我々の人生のごく身近な延長線にある」と.

もう一つは,株式会社資生堂代表取締役会長・福原義春氏が書いた「夢と希望を持って実現してこそ」のやはり冒頭部分.ここでは報知新聞の明治34年1月2日付に掲載された「二十世紀の予言」の一部を紹介してながら,福原氏はこう記しています.
「技術の発達や産業社会の到来は,現在起きている事象から傾向的に予測することがそれほど困難ではないし,むしろ到達時期が早まったり,遅れたりするに過ぎないことの多いことがわかる.
 しかし,もっとイマジネイティブな発送の世界では直線的な連続関係でとらえることができないので,あさはかな人智をもってしては予測などできるわけがない」と.


こういう未来への提言を,すこし時が経ってから読むというのもなかなか味わい深いものがあるものですね.みなさんもたまにはこういう読書もどうですか?


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