人口減少下の社会資本整備 拡大から縮小への処方箋

人口減少下の社会資本整備―拡大から縮小への処方箋
2002/土木学会 丹保憲仁 編者・著者代表



2006年を堺に人口が減少し始めた日本.
これまで人類が経験したことのない時代に突入するにあたって,これまでの人類の発展の歴史と現在置かれている状況を概観したうえで,世界における人口減少型社会のパイオニアとなるにはどうすればいいのかを「社会資本整備」という観点で論じています.

課題は2つ.
・人口減少社会に適合する社会資本整備の考え方の基礎,合意形成のための仕組みなどはどうあるべきなのか.
・人口減少下で,活力を維持し,安全を確保し,自然豊かな国土を保ち続けるために必要な社会の空間(地域)設計はどうあるべきか.

この課題について,本書では食糧,エネルギー,水資源といった資源・環境容量の制約条件を踏まえて,社会のあり方をどう転換していくべきかを,主に現状の問題点をあげながら提案しています.

それは楽観的すぎず,悲観的すぎず,あくまで現状を客観的に踏まえての展望なので,類書にくらべてかなり現実感のある未来への提言となっているという印象を持ちました.「社会資本整備」という軸でみていることが,よりいっそう本書に現実感をあたえ,示唆に富む内容となっていると思います.

私にとっては,これからの日本社会のあり方を考える上で,外すことのできない本となりました.


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