生きてるだけでなぜ悪い?






中島義道が対談している!
しかも,香山リカと!

もう,これだけで驚きです.
どんな風に対談するのだろうか?喧嘩別れしないのだろうか?等々
とにかく内容が気になって,即購入&読破してしまいました.

前半,とくに第一章の結婚に関しては,やっぱり二人の意見がちぐはぐしている感じがします.しかし,後半に行くにつれ両者のシニカルな社会に対する見方がときどき合致していたりしてとてもおもしろかったです.

とくに個人的には,第六章人間関係にかんするくだりは印象的でした.
香山氏がとあるケースワーカーが引き起こした事件を引き合いに問いかけます.
あれだけ患者さんに献身的な人が,なぜ人を欺くような犯罪をするのか不思議ですっと.
すると中島氏はこう言います.
「小学生の先生は,「世の中には善人も悪人もいます」とは言えないけれども,大人は違います.生きていく上で善悪の要素は必要で,人間の持ってるさまざまな豊かさがあるわけですから,そういうことも含めて面白いじゃないですか」・・・
ですから,ちょっとしたことで人間関係を切ってしまうのは考えものです. と.


これまでにも現代社会の中で人として生きるということのどうしようもなさと,それでも生きていく人間の強さを二人は著書を通じて語ってきています.対談形式は,なじみのない人に両者の主張を比較的わかりやくす提示できる形式なのではないかと思います.面と向かった他者に通じるように,例を示したり,比喩表現を使ったりして,話を展開していくわけですし,なんといっても口語体で表現されるので,本当にわかりやすくなっていると思います.ちょっと偏屈な中島義道氏の考え方にちょっと触れてみたい人,対談という形で中島氏がどう振る舞うのかに興味がある人にお薦めの本だと思いました.



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