がん 生と死の謎に挑む

ジャーナリストである立花隆氏が自らがんを申告されたのを機に、がん研究の最前線へ取材し、いまわかっていることをありのままに伝えた画期的といってもいい「がん」に関する本です。

がんに関する本は、本当にたくさんあります。が、その多くは闘病記だったり、ごく一部の人に聞いたことをこれ見よがしに宣伝する様々な話、治療法に関する本ばかりです。一般の人がなかなか信用に値する情報というものに接するチャンスがないのが現実です。私も、縁あって様々ながんに関する本を読んでいましたが、がんの全体像を捉えてかつ十分に客観的な本というのは、専門書以外にはありませんでした。そんな中にあって、「がん」というものの存在を、楽観的にも悲観的にも見ることなしに、ただただ客観的に、ある意味科学的に捉えているほとんど唯一の一般向けの本だとおもいます。

がん研究の最前線を取材した後、立花氏は中盤で、こう締めくくっています。
「六億年ほど前、多細胞生物が地球に発生した時点でがんのリスクが生まれました。多細胞であれば、その中の一つが異常な行動をしはじめる可能性があるということなのです。多細胞生物の存在そのものががんのリスクだといえる。…がんという病気そのものの中に生命の歴史何億年の歴史そのものが込められた力が継続して生きているる。…がんの強さは実はある意味では自分自身の強さというか、自分自身の中にある生命というシステムの強さでもあるわけです。」

すがる思いで本書を読んではいけません。本書を読んでも厳しい現実を突きつけられるだけです。でも、がんに対していくには、それが必要なことなんだとこの本を読んでその思いを強くしました。




がん 生と死の謎に挑む
文藝春秋
立花 隆


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