モダンタイムス

産業革命により工業が機械化され人間が奔走される様を描いたチャップリンのサイレント映画「モダンタイムス」

製品を製造することに関して、管理機構を作り、効率化を図ることで、分業化が進む。その果てにあるのは、分業化された目の前の作業だけをこなすという「ただの部品」としての人。
そうなると、人は全体を想像する力が消え、知覚が奪われる。

高度にネットワーク化され、システムが発達し、情報が行き交う現在社会は、まさにその「モダンタイムス」化された社会。

そんななか、あるキーワードを検索することによって作動するシステムの渦に巻き込まれた主人公たちの冒険の物語がはじまる。


全体を読み終わって、最初に思い出したのは、伊丹万作が書いた随筆「戦争責任者の問題」と宇野 常寛の「 リトルピープルの時代」。
この世の中にはもう絶対的に悪いやつはいない。
想像力と知覚を失わされた人間には、責任はないのか?
結構、ガツンと突いてくる物語でした。



モダンタイムス (Morning NOVELS)
講談社
伊坂 幸太郎


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