震災死

3月11日の東日本大震災の津波によって亡くなった様々な方々の「死」を、さまざまな視点で綴ったルポタージュ。

検死医,歯科医,精神科医がみた震災による死
消防団員,警察官,救助犬,潜水士,自衛官が見た死
遺族が見た死
メディアが報じた死
研究者が分析した死

多くは,残酷で悲しみに包まれた,死のそれぞれの物語が描写されているため,ひとくくりに震災による死をまとめることは出来ない.
そんな中でも,いくつか心に刻んでおきたい言葉がある.
たとえば,精神科医が語った言葉.
「ご遺族は,家族のご遺体を見ないよりは,見た方がいい.遺体安置所で見ることは,病院で家族の死を見守るのとは違う.だが,それを見ることで現実を直視する.見ないと,後々後悔するケースがある.」

警察官による言葉
「「災害に巻き込まれたとき,自分は救助されるだろうか」と具体的に考えてもらいたい.おのずと取るべき行動が見えてくる.」「警官は3月11日のような災害で避難誘導する際には”点”にしかなれない」

自衛官の言葉
「66年間,平和であったから,政府や国民が”憂いなければ備えない”の意識になっている.本来,危機管理は”備えあれば憂いなし」であるべきなのだが,政府も国民も憂えてないから,備えない」

そして著者が語る言葉
「死に至った状況や理由,責任のありかなどは,地元の自治体や研究者などが関係者にヒヤリングすることで検証し,今後に活かすことが必要である.このあたりの指摘をすると,感情的になる人がいる.遺族の人は真剣に聞くが,家族が無事で「家がない,車がない」と言っている被災者に目立つ.また,被災地を訪れ,がれきの山におののき,何かを理解したかのような錯覚に陥るボランティアにも多い.」




震災死 生き証人たちの真実の告白
ダイヤモンド社
吉田 典史


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