水と健康

水と健康―狼少年にご用心
2004/日本評論社 林 俊郎

水.とくに飲み水と人間との関わりについてバランスよくまとまった本.
巷にあふれる表面的な水の本とは違って,これまでの人類と水との関わりをきちんと追いながら綴っていく姿勢に好感が持てる.

現在の世界を渦巻く水問題の本質は,食料生産のための水量確保の問題,水系感染症をいかに予防するか,飲み水の砒素・フッ素・硝酸汚染対策,そして貧困と水との関係に絞られる.
これらの問題が以下に根深く深刻であるのかを第1章できちんと言及した上で,多くの日本人が関心を払う,塩素消毒→トリハロメタン騒動はナンセンスであるということを以後の章で厳しく説いている.

胃ガン・子宮癌と飲み水との関連については,かなりくわしく,かつわかりやすく解説していて興味深い,また子どもと飲み水の関係については,私自身もこの本で初めて触れる知識であり,非常に勉強になった.

高価な浄水器を購入する前に,たった1600円のこの本をきちんと読んでもらいたい.
そんな本でした.




"水と健康" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。