「勝ち組」大学ランキング どうなる東大一人勝ち

「勝ち組」大学ランキング―どうなる東大一人勝ち
2002/中公新書ラクレ 中井浩一



2004年春.全国の国立大学が一斉に法人化され,大学の新しい時代を迎えました.
まだ2年ほどしかたっていませんが,少しずつ変化の兆しが見え始めたような・・・??


大学の変革は,この法人化が始まりではありません.
それに先だって,「トップ30」→COEの選定,もっとまえの単科大学を中心とした統廃合,そして,大学院重点化構想,教養部廃止といった所から始まっていました.

この本では,トップ30発表の前夜,それまでの大学改革の流れが,どういうものだったかを振り返り,来るべき大学の序列化によって,どういう変化が起ころうとしているのかを捉えようとしたものでした.


本書が,ちょっと面白いのは,大学の問題を語る際には,必ずと言っていいほど批判の対象となる東京大学を肯定的に見ている点です.


なぜ,著者は東大を肯定的に見ているのか.
それは,ほとんど唯一「攻めることで守る」という戦略に出た大学だからだという.

教養部のある駒場を舞台としたさまざまな攻防.
大学が大衆化したことを肯定的に捉える姿勢.
やりたいコトをやりたいと思った人がやれる雰囲気.



それらは,「主体性」を持つことを「強制」された他の大学とは一線を画す.


大学を自分たちが生存している場所として固執するか,
国民や学生にメリットをもたらす存在として,その実現をめざすのか.


私は,大学改革が行われている最中に学生としてすごし,改革の波が過ぎた後に職員となったわけですが,本書を読んで,まだまだ大きなパラダイム転換が必要だなぁって感じましたね.



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