今日,ホームレスになった 15人のサラリーマン転落人生






派遣切りなどが問題になっている昨今ですが,もう少し前にホームレスとなってしまった方々を取材して,どうしてホームレスになったのかその顛末を綴った本です.
この本は,急激な労働環境の悪化を受けた年末年始の非常にタイムリーな時期に書店に出回っていたためかちょっと話題になりました.


本書に綴られた15人の方々の半生を見ると,共通項が見えてきます.
多くは普通のサラリーマンだったこと.バブル期に非常にいい思いをしたこと.その時代に高額な住宅を手に入れていること.バブル崩壊期に読みを間違えたこと.その後訪れる家族の離散と,転落の行く末.
最初から底辺にいたわけではなく,みなさん若い頃はきちんと社会の波に乗っている.
だからこそ,人事に思えない.本書が興味深いのはそこだと思います.
バブル期に絡む「お金」が人生を狂わせていて,そういう時代に自分が生きていたならば,同じ道を踏んでいなかったとは断定できないところに怖さを感じます.

それから,日本社会がもつセーフティーネットの危うさが際だちます.
いったん路上生活に転落すると,一般社会への復帰がきわめて困難になるという現実.

いろんなことを感じることができる本だと思います.

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