知の教科書 フーコー


知の教科書 フーコー (講談社選書メチエ)
講談社
桜井 哲夫


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最近,世代論などを読んでいるとよくフーコーやレヴィ・ストロースなどが出てきます.無意識的な構造によって私たちは物事を考えているという,構造主義が最近注目されていますが,その主格となるフーコーについてよく知りたいと思って,手に取りました.

フーコーの生い立ちから,彼に影響を与えた出来事,人物などを綴った「フーコーの障害と思想」がもっとも私にとって興味深い章でした.
ドイツ軍占領下,「大人たちがさまざまな不正や暴力に対して見て見ぬふりをするありさま」を子どもであったフーコーは目撃し,「暴力的抑圧と人々の沈黙,一体これはどういうことなのだろうか.」と問うてきたことが,後に「無意識的な構造」によって私たちが規定されているとする主体性の崩壊と構造主義をもたらしたのだと理解できました.

フーコーの思想を一つずつ丁寧に解説した「フーコー思想のキーワード」もなかなか面白かったです.とくに「ディシプリン」から始まる人の支配と,組織や国家の形成については,もっと早くに知識として知り・理解しておきたいと思わずにはいられませんでした.
きちんとフーコーや構造主義のことを知るには,原著から始めるべきかもしれませんが,私のような一般読者からするとこの本は,手軽にそれらの思想にふれることができ,大変役に立つ内容だと思いました.




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