テーマ:小説

想像ラジオ

震災を描いた小説 やはりどことなく劇作風で,会話で構成されていく物語 あるとき突然聞こえてくる饒舌で軽快なラジオ 想-像-ラジオ- というジングルがなり,誰にとっても心地良い音楽が流れる. このラジオは何なのか. しゃべっているDJアークは何者なのか. DJそして,リスナーたちにもわからないそのラジオの正体は,…
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禁断 二・二六事件

「自分にとっての二・二六事件は、軍服を着た百姓一揆だった」 二・二六事件。 私にとっては、それまで単に日本史の教科書にあらわれる昔の出来事の一つでした。 当然、これまで事件に興味を持つこともなく過ごしてきたわけですが、ふとみた新聞の書評にのった本書を見て、初めて興味を覚え、手に取りました。 私にとって衝撃的だったのは、二…
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モダンタイムス

産業革命により工業が機械化され人間が奔走される様を描いたチャップリンのサイレント映画「モダンタイムス」 製品を製造することに関して、管理機構を作り、効率化を図ることで、分業化が進む。その果てにあるのは、分業化された目の前の作業だけをこなすという「ただの部品」としての人。 そうなると、人は全体を想像する力が消え、知覚が奪われる。 …
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渇水都市

もしも私たちにとって、とっても不都合な存在の者たちに水資源を奪われてしまったらどうなるか?ということをテーマにしたかったんだと思われる、ちょっと残念なファンタジー小説です。 小説というかたちで水資源の問題を深くえぐっているかと、期待したんですけどね・・・・。読む価値ないです。 渇水都市 (幻冬舎文庫)幻冬舎 …
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私はフェルメール

日本人が大好きなフェルメールの絵。世界中でも好まれていますが、残っている絵が少ないことからいろいろと問題となることも多いようです。 第二次世界大戦後のアムステルダムで発覚した一大贋作事件。権威ある美術館員が太鼓判を押したフェルメールの絵が実は贋作だったと、贋作者ファン・メーヘレン自信が証言したことで世の中がそう然となります。 …
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夜は短し歩けよ乙女

京都大学を舞台にしたちょっとこそばゆい恋物語。 この物語は、 「あり余る暇と不毛な情熱そのもの、傍から見れば面白くもなんともないもの、すなわちあの唾棄すべき「青春」そのものにほかならない。」 だから、どこかノスタルジックな香りがする。 Amazonアソシエイト by
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だむかん

「ダム管理所」における毎日の勤務の様子を一人の男を通して,淡々と綴っていく小説です. とくに何かが起こるわけではありません.物語の終盤までは. 終盤に起こる出来事も,鬼気迫るものではあるものの,やはり淡々と職務を遂行していく彼らに感情移入するのは難しい物語です. それでも,この物語は,私たちに訴えかけてくるものがあります.…
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世界の測量

数々の数学的発見,磁場に関する発見をしたガウスと 南米を冒険し,オリノコ川の源流を突き止めると同時に,世界の植物地理の礎を築いたフンボルトの生涯を綴った小説です. 会話をすべて間接話法で記述しているので,最初ずいぶんと読みにくい感じがしました. 慣れればすらすら読めます. 両者とも天才であることは確かなのでしょうが,…
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妻ががんなのに、僕は恋人のベッドにいる。

妻ががんなのに、僕は恋人のベッドにいる。バジリコ クルーン Amazonアソシエイト by 抜群のスタイルの奥さんが,ある日乳がんと診断され,それに戸惑い・反発しながらも共に闘病生活を送っていく旦那の独白を綴った小説です. タイトルがショッキングですが,中身も,まぁなかなか変わっています. 普通の闘病記と…
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スカイ・クロラ

スカイ・クロラ (中公文庫)中央公論新社 森 博嗣 Amazonアソシエイト by 押井守監督作の映画「スカイクロラ」が,私にとっては結構ツボだったので,原作を読んでみました. 映画では空中戦が一つの醍醐味でしたが,原作ではキルドレという特異な生命体が抱える葛藤に,より焦点が当てられている気がします. し…
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乳と卵

乳と卵文藝春秋 川上 未映子 Amazonアソシエイト by ウェブリブログ 川上未映子の芥川小受賞作. とりあえず,最初はその文体に驚きます. どこで切れるのかよくわからない関西弁で書かれていますが,不思議とだんだんと慣れてきます. 3人の女性達のひと夏の出来事を淡々と語っています. 彼女たちは,好むと好まざ…
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恋文の技術

恋文の技術ポプラ社 森見 登美彦 Amazonアソシエイト by ウェブリブログ 京都大学の大学院生が,研究のため飛ばされた実験所から妹や友人たちに送った手紙を集め,その前後する内容から物語を浮き彫りにしていくというちょっと変わった構成の物語です. 面白いのは,載せられている手紙は相互ではなく,主人公・モリタからの手紙だ…
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私の男

私の男 2007/文藝春秋 桜庭一樹 不完全な人間というものを,その不完全さをものともせず理解するのは案外難しい.多くは自分の不完全さを棚に上げ,社会的に完全な人間像を他人に,そして自らに作り上げようとする.そして,作り上げようとする像の難しさを本心で感じているからこそ,不完全さを易々と受け入れている人を嫌悪する.それが…
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レキシントンの幽霊

レキシントンの幽霊 (文春文庫) 1999/文春文庫 村上春樹 村上春樹は短編もいいですね。 エッセンスが凝縮されている感じがします。 とくに私が好きだったのは、「沈黙」と「トニー滝谷」 「沈黙」で語られる一般の人々の暴力性は、普段私が持っている感覚に非常に近意感じがして大変共感しました。哲学者:中島義道に通じ…
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海辺のカフカ(下)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫) 2005/新潮文庫 村上春樹 現在の自分と世界との間にある微妙な違和感. それにどうにか折り合いをつけようとするこの小説の感覚は,まさしく私に「カフカ」を連想させました.とくにナカタさんの存在と,その後の行動はまさしく「カフカ」.サエキさんの歌は,カフカの小説の題名を冠したあの歌を連…
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海辺のカフカ(上)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫) 2005/新潮文庫 村上春樹 自分自身だけが世界の中心だった子ども時代から,自分の外側に広がっている世界の広さを初めて自覚し,その世界と自分との関係性の距離感を模索し始めるころ.田村カフカは,自分に課せられた予言を振り払うために旅に出る. いや,振り払うためではなく,予言を実行するた…
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ウルトラ・ダラー

日本では珍しいインテリジェンス小説の代名詞と言われる本. 「現実のような嘘」と「嘘のような現実」が絶妙なバランスで織り交ぜられていて,非常にワクワクしながら,そしてそれ以上に驚きと漠然とした不安を抱きながら読みました. 日本人の拉致事件などから端を発した偽ドル札事件は,黒幕としての北朝鮮の姿を浮き彫りにしていく.日本社会…
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慟哭 小説・林郁夫裁判

慟哭―小説・林郁夫裁判 2004/講談社 佐木隆三 遅まきながらオウム真理教が何だったのか,地下鉄サリン事件がどういうものだったのかを理解できたような気がします. 地下鉄サリン事件実行犯の一人である林郁夫の裁判の過程から,逮捕,取り調べの過程が小説として描かれています. おもしろかったというには,あまりにも題材が…
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博士の愛した数式

博士の愛した数式 2005/新潮社 小川洋子 著 博士との優しい言葉のやりとりがなんとも心に響きますね. 読んでると,博士の部屋の専門書の匂いなんかも漂ってきそうな,とても穏やかな気分になります. それになんと言っても,数学の世界の面白さを見事に表現している点は,特筆すべきでしょう. 学問に浸っているときの…
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きみに読む物語

きみに読む物語 2004  アーティストハウス ニコラス・パーク著 雨沢泰 訳 「わたしは,ありふれた男だ.でも,わたしには全身全霊をかたむけて愛する女性がいる.いつでも,それだけで十分だった.」 そう始まるある男性の愛に関する物語. 自然豊かな田舎町の描写,やさしさあふれる男性の仕草,語り口. そして,誰もがど…
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